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現代音楽からTV・映画の劇伴や舞台・イベントなどの作曲や編曲etc.

Column 2009年「ケルン旅日記」

ケルン旅日記

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犬夜叉

ようやく少年サンデー誌上でも発表されましたが、
犬夜叉 完結編」がこの秋より放送スタートとなります!
第1期の放送が終わって約5年。
待ちに待った多くのファンの皆様、本当にお待たせしました!
そして、この時期に「犬夜叉幻想」をケルンで公演するタイミング!
まさに「完結編」を待っていたかのようなプログラムですね♪

実は、このプログラミング、先のブログにも書きましたが、
最初から選曲されていたわけではありませんでした。

この公演の企画者であり、オーケストラの事務局長でもあるFechner氏は、日本の太鼓とオーケストラで何か出来ないか、というのが最初のコンセプトであったらしく、それまで僕の「民舞組曲」をバイエルン響などで取り上げてくれてはいましたが、劇伴の音楽を書いていることは知らなかったのです。

2002年、ミュンヘンでバイエルン響が「民舞組曲」を演奏している経緯などはコラムにも書いていますが、この時街の本屋さんへ行き、多くの「MANGA」が売られていることにビックリしました。
しかもアニメージュのようなアニメ専門誌まであって、ちょうど犬夜叉の特集などもあったのには2度ビックリ!

こっちのオーケストラで「犬夜叉幻想」をやったらなぁ…

なんて、その時は妄想していたんですけど、まさか本当にドイツで演奏する時が来るとは夢にも思いませんでした。

ケルンには大きなメッセ(見本市会場)があって、そこでアニメやゲームの世界的な見本市が毎年のように行われるそうです。
犬夜叉をはじめ、D.Gray-manなど、僕が音楽を担当させて頂いたアニメがとても人気らしく、コスプレファンも大勢いるそうなんです。

そんな中、Fechner氏のお孫さんが
「和田薫の演奏会やるの? だったら絶対犬夜叉を演奏して!」
とリクエストをしてくれたようで、目出度く“犬夜叉幻想ドイツ初演”となったわけです。

犬夜叉は、オーケストラの劇伴に加え、多くの邦楽器を取り入れています。
それは犬夜叉の世界観をよりリアルしたいというコンセプトと同時に、ファンである小学生や中学生たちにホンモノの邦楽器を“古典曲”でなく、自然な形で聴き入れて欲しいという願いからでした。
そのかいあってか、多くの子供達が笛や箏をやりはじめたというお頼りを頂きました。

「犬夜叉幻想」は、オーケストラ作品なので邦楽器の編成はありませんが、そのテイストは「和」そのものですし、それを期待してくれているケルンのお客様に「生」で聴いて欲しいと思っています。

コンサートホールに、犬夜叉やかごめや殺生丸のコスプレでファンの人が来てくれるとイイなぁ。


(「和田薫の世界 喚起の時」より「犬夜叉幻想」後半部)

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